先日の5月15日に喫茶葦島は、創業11周年を迎えることが出来ました。
今日まで無事に営んでこられたことを、お客様をはじめ全ての関係者の皆様には心より感謝申し上げます。
さて今改めて創業時を振り返りますと、「都会の喧騒を忘れさせてくれる、オアシスのような喫茶店を京都につくりたい」という初心を思い出しておりますが、なぜゆえにそのような想いを抱いたかについては特に述べてきませんでした。
そもそも「人はどういう時に穏やかな気持ちになるだろう。そのような時を過ごせる場所はどうあるべきだろうか」という課題のような想いから始まったのですが、そのような想いを抱いたのも、その当時の世の中と自分を取り巻く環境が本当にせわしなくて、ともすれば何のために生きているのかわからない状態で時間を浪費しているかのように、多忙な日々を送っていたからです。
実のある丁寧な日々を過ごせたら、そのような日々を送る人がどんどん増えれば、世の中はもっと平穏で良い世界になっていくのではないか、と本気でそう考えていた頃でした。
また、「ものづくりの心」とはなんだろうか?と常々考えてもおりましたので、毎日提供するサービスや商品を、いわば芸術や工芸作品のようだと言えるように、品質にも見栄えにも拘って、手を抜かないでやり遂げる。そういう仕事を為せていくことができれば、きっと誇りを持てるだろうとも思いました。
穏やかな日々を目指して、誇り高く仕事を為していくこと、きっとそれはいつか平和につながると信じております。
どうぞ今後とも、末永くよろしくお願い申し上げます。
店主