おそらく開業時以来になるかと思いますが、エントランス土間の障子を開けました。

今まであえて閉じていたのにもそれなりの理由はありました。
理由その1、設計意図を慮って、デザインを重視していたため
理由その2、当時の空調能力が弱く、夏は暑く、冬は寒かったため
理由その3、店主の気分
都会のオアシスというコンセプトからも、外の喧騒を忘れさせるためには、あえて外の景色を見せない方が良いかと思っておりました。
また、開業時の11年前においては周囲の喧騒状況がかなりのもので、決して眺めの良いものではありませんでしたが、現在は街並みも美しくなってまいりました。
空調能力については、最近新型機にリニューアルしましたので、エントランスエリアの温度管理は改善されました。空調設計の重要さを勉強した次第です。
つい先日も、長年通い続けて下さっている常連様が「決して開くことがなかった茶室の障子が開帳されたようで、いいですね」と仰られて、どうしてもっと早くこうしなかったのだろうと、ちょっとだけ悔やんだ次第です。

店主