葦島ブログ

【2020.11.19】今思えば

 私が喫茶葦島を開業しようと考えた動機の一つは、ほんのひとときでも、安心して寛げる空間で、好みの味の珈琲を楽しめたら、その1日はおそらく充実したものになるだろう、そのような場所を自ら作りたい、というものでした。

 そこで「時間を紡ぐ珈琲」というコンセプトを考え、理想の喫茶店をイメージしました。

 都会の喧騒を忘れさせるビル最上階という設定も、広めのカウンターも、ゆったりと座れるソファーも、存在感はないけど上質な音を奏でるオーディオも、全てそのコンセプトを具現化するために設えたものです。

 そして、そのような場所で提供する珈琲はどうあるべきかを一から考えました。

 お客様の好みの珈琲を常に追求しながら、提供し続けることを考えれば、まずは自家焙煎であるべきだろう。

 使用する生豆は、スペシャルティ珈琲を中心に、高品質で美味な優良豆を揃えよう。

 珈琲の香味を最後に左右する抽出方法は、緻密に味を調整するのに最適なハンドドリップに拘ろう。

 そのような選択の仕方で、じっくりゆっくりと準備を重ねた記憶があります。実際、物件を借りて工事を済ませ開業するまで、半年以上の期間を費やしました。

 とりわけ店の工事が終わり、開業までの1ヶ月半は、焙煎とドリップの繰り返しの日々。早朝から晩まで私以外は誰もいない店で、ひたすら焙煎と珈琲抽出の日々でした。

 そうやってメニューとして提供する珈琲の味を、検証を重ねながらじっくりと決めていけたことが、後々活かせられたかなと今は思います。

 それは、仕入れた珈琲豆ごとの香味の特徴をとことん知ることが出来たからですが、いずれ始めることになる焙煎豆の販売専門店に必要な知識や技術を蓄えることにも繋がったからです。

 暗黙知研修と題して、バリスタになるための研修制度を実現できたのも、その時の経験と知識が基になっています。

 今思えば、ということは確かにあります。それは、正直先は見えなくて不安だらけだったけど、夢とコンセプトを頼りにがむしゃらに働いていたなあ、という感慨ですね。

 これからも、10年先、20年先に「今思えば。。。」と感慨深く思い返せられるよう、日々を丁寧に積み重ねていきたいものです。

店主

【2020.11.13】珈琲とスイーツの相性について

 当店には10種類を超えるスイーツがございます。

 どれも当店の自家焙煎した珈琲に合うように選んだものです。

 自社商品を含めたチーズケーキ5種、ショコラケーキ5種、アイスクリン、生チョコレート、生キャラメル、ギリシャヨーグルトなどの中から、季節ごとにふさわしいメニューをご用意しております。

 ところでよくお客様に聞かれますのが、「どの珈琲にどのスイーツが合いますか?」というご質問です。

 そのような場合、私は次のようにお答えしております。

 「まず、葦島ブレンドはどのスイーツにも合います。どの味にも合うようにブレンドした中庸な珈琲だからです。

 シングルオリジンでは、マンデリンにはシナモンショコラ、モカにはナッツ&フルーツケーキ、アンジェリカにはビターショコラ、が特に相性が良いと思われます」

 といった感じで、とりわけ相性の良い組み合わせがございます。

 ただ、どのスイーツも珈琲のお供として選んだものばかりですので、ご自身の好みと感性を頼りに飲み比べ、食べ比べして頂くのも楽しいかと思います。

 あと、スイーツという位置づけではありませんが、オリジナルの珈琲ゼリーも夏のメニューとしてご好評を頂いております。イートインとしては夏季限定としてお出ししておりますが、こちらは裏メニューです。例年ご贔屓のお客様から「そろそろゼリー始まりませんか?」と言われるのをきっかけにしてお作りしています。

 ただ、テイクアウト用のセットを通年でご用意しておりますので、よろしければ公式サイトよりご注文頂けますと幸いです。

店主

【2020/11/3】ハンドドリップの魅力

 珈琲の抽出方法として当店が採用しているハンドドリップですが、自家焙煎であることと同じくらい重要視しています。

 なぜなら、珈琲の香味を自在に調整できる最適な方法がハンドドリップだと考えているからです。

 当店ではブレンド珈琲を始めとして、多数の珈琲を用意しておりますが、実は珈琲の種類によって淹れ方を変えています。

 例えばブレンドを含めたベーシックなタイプのものと、マンデリンなどの苦味が強いタイプ、モカなどの浅煎りで酸味の強いタイプ、カフェ・オ・レなどのかなり深煎りタイプなどそれぞれの特色に合わせた淹れ方があります。

 これは当店独自の方法ではありますが、珈琲抽出の基本を大切にしながら、検証を重ねて導き出した方法です。従って当店でバリスタを養成する研修に於いては、非常に重要かつ難易度の高いメソッドとして位置付けています。

 一方、たとえ同じ珈琲豆であっても、お湯のおとし方、お湯の温度、抽出の時間などを変えることで香味を調整することも可能です。

 実際、お客様からブレンドをアメリカンタイプで淹れて欲しいとご要望がある場合、アメリカンらしい香味になるように淹れ方を調整しております。

 ただ、以上のように書きますと、なんだか難しく敷居の高い世界なのかと思われるかもしれませんが、そのようなことはありません。

 基礎的な方法を押さえる事で十分美味しい珈琲は淹れられます。それは、時間を測るなど誰でも出来る事で足ります。

 その基礎をベースにして、お湯のおとし方、温度の高低などを調整することで、珈琲豆ごとによりよく個性を引き出すことは可能です。

 確かに淹れ方を珈琲豆によって変えるのは応用的ではありますが、それだけ珈琲の世界が広がり、嗜好の深さを感じられるのは素敵なことだと思います。

 そして何より大切な事としてお伝えしたいのは、自らの手で珈琲を淹れられることの楽しさです。

 私達の提供する珈琲を「手仕事珈琲」と名ずけているのも、自らの手で珈琲を淹れる楽しさを多くの人に広めたいという想いからです。

店主

【2020/10/28】ブログ再開します。

久しぶりです、ブログ。

もう五年くらいまともに書いてませんでしたが、ようやく再開することになりました。

これからできれば週一くらいの頻度でアップしていければと思っております。

自家焙煎珈琲、喫茶店、コーヒーと世界、珈琲とスイーツのこととか、エトセトラ。

ごゆるりとお付き合いいただければ幸いです。

店主

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